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Airbnbを始める前に対処すべき不安と問題点

By 中村 千尋 On 2016.09.04

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airbnb(エアービーアンドビー)は、民泊ブームの火付け役とも言われているウェブサイトです。空き部屋のシェアのために利用者と部屋のオーナーを結ぶマッチングサイトのようなものとなっています。エアーベッドと朝食(breakfast)のサービスの提供から始まったために「airbed and breakfast(airbnb)」の名が付いています。
画期的なサイトですが、利用客やオーナーから不安や問題点を訴える声もあるようです。

airbnbの問題点と不安

airbnb(エアービーアンドビー)は世界各国からの空き部屋や空家の登録が可能です。日本でも利用する人が増えてきておりますが、利用者も世界各国から来訪することになり、嬉しい出会いもありますが、その一方で見知らぬ者同士だからこそ起こるトラブルのリスクも抱えているようです。また、各国で民泊に対する考え方や法整備も違っており、気軽に登録したもののその国の法に則っていないということもあります。

知識のないまま営業

airbnb(エアービーアンドビー)の登録は誰でも簡単にできるため、空き部屋があるから利用してみよう、と気軽な気持ちで民泊を始める人が増えています。知識もないままに民泊を始めてしまうことで、思わぬトラブルに巻き込まれたり、そのトラブルの対応の仕方も分からないという事態が起こっています。

大家の許可なく民泊を営業

集合住宅では大家や管理規約に従わずに民泊を始めたことによるトラブルも増えています。賃貸物件でも空き部屋や家を空けるタイミングを利用して民泊が行えますが、大家に許可なく又貸しすることは問題です。また、マンションなどでは管理規約というルールがあり、自分の所有する部屋であっても規約で禁止されていることは行えません。民泊について認めているマンションばかりではないため、確認なく始めることはできません。

リスクを考えられていない

民泊のカジュアルな営業や第三者との出会いやコミュニケーションの魅力は、そのリスクを覆い隠しています。素人に近い民泊経営者にはそのリスクを想定できないため、それに対する備えもありません。いざという時には損害をすべて自分たちで被る可能性もあります。

事故の責任は誰が問われるのか?

民泊では基本的にはホスト側の責任が問われます。airbnb(エアービーアンドビー)でも、利用者とホストをつなぐ役割はありますが、基本的にはトラブル時には一定以上の関与はされません。

多くはホストの責任

airbnb(エアービーアンドビー)の利用時に起こったことの多くは、ホストが責任をもって対処することになります。airbnbが関与することもありますが、それはホストがその責任を果たさなかった場合のみです。

許可なしでも責任はオーナーへ

民泊は日本ではまだ法で明確な取締が行われていないことが多いものです。そのため、無許可の営業を行っている場合もあります。無許可での営業を行っていた場合にも責任はオーナーが負うことになり、さらに保険なども利用することができなくなります。

トラブルへの対応策は?

トラブルの対応策としてもっとも大切なのは、事前の備えです。あらゆるケースを考えておき、いざという時に慌てないようにしておきましょう。あらかじめ、対応が分かっていればその後の行動もスピーディになり、最低限のリスクで食い止めることができるかもしれません。

マッチングサービスならではのコミュニケーション問題の場合

airbnb(エアービーアンドビー)のようなマッチングサービスを利用する場合、特に問題となるのが「コミュニケーション」です。海外からのゲストだけでなく国内であっても、実際に来訪して鍵の引渡しが行われるまではお互いの存在は未知数です。また、言葉の問題があったり、メッセージのやり取りがスムーズに行えないなどで、ルールの共通認識が得られないなどが起こることがあります。
こうした場合には、あらかじめ数カ国語のルールブックの設置するなどの対策が必要です。鍵のやり取りなども間接的に行って一度も会わない場合でも、書面で確認できることで意思を明らかにすることができます。

破損などのトラブルは民泊保険で対応

民泊では設備や備品の破損や汚れなどの問題を避けて通れません。こうした設備類の破損への備えとして民泊保険を利用しましょう。普通の住宅の保険ではなく、民泊でも補償対象となるものを選んでおくと安心です。

airbnb(エアービーアンドビー)は日本で民泊を営業したい人にも多く利用されています。しかし、手軽に始められるからといって何も知らずに民泊を始めることでさまざまなトラブルのリスクが高くなります。あらゆるリスクを想定して、備えをしてから慎重に行うことが必要です。

執筆担当者

中村 千尋

中村 千尋

2級FP技能士/AFP シニアライフコンサルタント 宅地建物取引士

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